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研究計画と進行中の取り組み

REPResenting Taste: 選択肢や改訂をまたいで組み合わせられるデザイン上の意思決定

創作上の意思決定を、再現・編集・並列化・組み替えができる形で表現する方法を探る。

課題

ものを作る仕事の多くは、変化に合わせて手を入れ続ける地道な作業だ。内容が変わり、共同制作者が別の版を持ち寄る。形式や届ける相手が変わるたびに、調整をやり直し、以前の判断をたどり直し、変更の余波を手当てすることになる。

編集を順番に積み重ねるワークフローでは、こうした作業が煩雑になり、同じことを繰り返しがちだ。その過程で下した判断も、切り出して再利用したり、見直したりしにくい。

アプローチ

コンテンツ、制作上の判断、それらの依存関係を、明示的で編集可能な構造として扱うソフトウェアを開発する。各判断には、何に適用されるか、適用範囲、有効であるための条件、ほかの判断との関係を記録する。新しい種類の判断や操作を加えられるモデルとする。

Structは文書の層を担い、構造化されたコンテンツ、素材、関係性、閲覧用の版を提供する。判断の層はアプリケーション側が持つ構想であり、Structに制作方針や改訂の管理を担わせるものではない。Struct共通のスキーマでも、編集内容の正本を置く別の仕組みでもない。

  1. 文書 コンテンツと素材
  2. 判断 適用範囲と依存関係
  3. 操作 再実行、編集、分岐、再構成
  4. 各種の版 デジタル版とオフライン版
コンテンツ、制作上の判断、依存関係について、範囲を定めてアプリケーションが管理する正本を持つことで、並行して進める作業の分岐や、用途に応じた形への展開が可能になる。

型付きAPIでは、前提条件の確認、有効性の検査、競合の診断を伴う操作を適用する。これにより、人とエージェントが状態を共有し、それぞれ独立に別案を作り、採用した判断を組み合わせ、変更後も何が適用できるか確かめられる。

できること ソフトウェア上の方法
再実行 既知の状態を基準に操作を記録し、有効性を確かめる。
編集 コンテンツ、判断、適用範囲、依存関係を確認して変更する。
並行作業 共有状態から分岐し、別案や各自の作業を独立に進める。
再構成 選んだ判断を組み合わせ、相互作用や競合を明らかにする。

評価計画

同じ制作指示、モデルへのアクセス、レンダラーを使った対応する課題で、このワークフローと、十分に整えたネイティブのワークフローを比較する。主な指標は、取り込み、構成、調整、確認、修復に実際に費やした編集時間の合計だ。当初の目標として作業時間を少なくとも20%削減することを掲げ、判断が保持されるか、課題を完了できるか、成果物のブラインド評価での品質を副次的に測る。まず5課題の予備試験を行い、その後、条件の順序を入れ替えた編集者対象の研究を実施する。

なぜ今か

再実行、分岐、再構成は、大規模言語モデルより前からあった。だが今、自律的に進む制作には、人とエージェントが変更を確認し、組み合わせ、検証できるよう、明示的な共有状態、採用された判断、依存関係が必要になっている。REPResenting Tasteは、その基盤を探る。

目指す成果

この表現方法と操作の応用例として、共同で制作・改訂し、デジタルとオフラインの両形式で発行できる、AIを前提とした雑誌を作る。

マイルストーン

進行中:StructのPDF取り込みと画面に応じた閲覧のデモ.

計画中:コンテンツ、制作上の判断、依存関係を形式をまたいで共有する正本となる表現方法の構築。5課題の予備試験。Marginとの雑誌1号分の完成。予備試験とは別の編集者と読者を対象とした調査。その後、REPResenting Tasteの研究論文を投稿する。